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ごはん、食べたくないの。 という風邪っぴき娘はヨーグルトをちびりちびり。 そんな娘を横目に母はフレンチトーストを食べる。 体力一番。 この前みたいに、簡単に風邪をもらわないように。 なーんてことは建前で ただの食いしん坊なだけだったり。 今日はあっさりめのフレンチトースト。 軽い焼き目のフレンチトーストには メープルシロップではなくて 粉糖を茶こしをとんとんとゆらして振り落とす。 この美味しい世界に粉雪を降らせる仕事。 小さく幸せな気分になる。 そして、ヨーグルトクリームをぽてん。 さんくらんぼのコンフィチュールもぽてん。 さぁ、出来上がり。 娘はまたリビングに広げたお布団でうつらうつら。 そんな姿を見ながら思い出すのは 実家で母が作ってくれたフレンチトースト。 バターのこんがりした香りがたっぷりで ちょっと焼きすぎというくらいに焦げ目がいっぱいついていて もっとべたっとしていてとっても甘いものだった。 不思議なくらいに五感の記憶が鮮明な 幼い頃の食べ物の記憶。 そして、そこには必ずほっとする何かに包まれている 幸せな気持ちが寄り添っている。 娘にもそんなおいしくてほっとする記憶のヴェールが 少しずつ少しずつ積み重ねられていますように。
by midori0524
| 2008-06-21 17:27
| 朝ごはんとお昼ごはん
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