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娘の卒園式へ。 この日、私が着た服は娘のお宮参りのときに着たもの。 まだ首も座っていなくてふにゃふにゃで 生まれた時に3875gもあった大きな赤子であったけれど まだまだ両腕の中にすっぽりと収まってしまうほどに小さくて そして、いつも私の胸元から見上げるその瞳に見つめられると ぎゅっと切ないほどにしあわせな気持ちになったことを思い出す。 娘が歩く様になってからは、毎日毎日、 本当に毎日ずっと手をつないできた。 娘の右手と私の左手はいつも同じ場所を同じ強さでぎゅっと繋いでいる。 いつのまにかそのカタチというか感覚が出来上がっていて 娘以外の子供と手をつなぐと、そのカタチがあまりにも違うことに驚くし 私の手は娘の手を繋ぐ為に存在しているのかもしれない、とまで思ってしまう。 そして、今、ひとりで歩きはじめた娘。 一番安心できる私の手を自ら離して歩く姿は 彼女が保護された安全な世界から 自分で見つけた未知な世界へと 果敢に飛び込んでゆくみたいにも見える。 こんな時、ちょっと寂しい気持ちになるのかと思っていたけれど 私の心の中は意外と穏やかで その後ろ姿を笑顔で見つめることができる。 自由になったその手で、新しいものに沢山触れて。 自由になったその足で、好きな場所へどんどん進んで。 おめでとう。
by midori0524
| 2011-03-11 09:31
| 子供
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