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ママの好きなところに連れていってあげる 娘の言葉に甘えて最終日の母の日に滑り込んだロベール・ドアノーの写真展。 ロベール・ドアノーといえば東京都写真美術館の壁面にも使われている「パリ市庁舎前のキス」。その作品の前を通って今回の展示へと向かった。 200点あまりの作品一枚一枚の前で立ち止まり、その日常の中に潜む小さなドラマをゆっくりと見つめる。ひと目で微笑みがこぼれたり、息が止まるような感覚を覚えたり。その中に存在する人たちの人生を想うと「人生って意外と悪くないもんだろ。」とつぶやく彼の声が聞こえるような気がした。 知り合いのカメラマンの方が「写真は見たままを写すものではない」と言っていた。そこには目の前に広がる現実の風景よりもシャッターを押すひとの心の目で見たものが写り込むのだと。心の目で見たものは、つまりその人の生きる世界そのもの。何を美しいと感じ、どんな瞬間を愛おしいと思い、そこから何をイメージするのか。そういう目に見えないものが、写真というフィルターを通して光や色彩や雰囲気として焼きつけられ、他者からもその人の生きている世界に触れられることができるのだと思うと増々写真というものに惹き付けられる。 今、東写美では川内倫子さんの写真展が開かれている。彼女の世界も覗きに行きたい。 *おまけ* 結婚つながりですてきなプロポーズ! http://www.cafeblo.com//celebglobe/entry-c52aa39b31165fb65087fb0d273baf6c.html
by midori0524
| 2012-05-30 21:45
| 本&映画&アート
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