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昨日行ったSFTのギャラリーで「MESHIWAN 贈る器」という展示をやっていました。めし碗という私たち日本人にとって最もなじみ深い器が並ぶ姿は美しくて息を飲むほど。近くにいくと自然と手が伸びてひとつひとつそっと両手で包んでその感触を確かめたくなります。 結婚記念日には毎日の食卓に寄り添う器を揃えています。随分前に夫婦茶碗を選んだのですがひとつが割れ、ひとつはヒビが入ってしまいました。なので今年はめし碗をと思っていたのでどこかへ出かける度にいろいろな器を手にとっては、その大きさ、重さ、カタチ、色、質感、そして手と心に馴染む感覚を確かめてきました。ところがこれというものになかなか出会えていなかったのですがひょっとしたら昨日の展示まで待つ運命だったのかも。それほど素敵な器が沢山あったのでした。 とてもセンスがよくあたたかみのあるセレクトだなあと思ったらディレクションはうつわ祥見の祥見知生さん。さすがです。 選んだのはこのふたつの器。 主人には尾形アツシさんのヒビ粉引きめし碗。 しっかりとした色合いで入ったヒビや鉄点は力強くも繊細な表情を持ち、そして大地の香りを感じます。 めし碗は白いものがいいと思っていたのに自分のものとして選んだのは黒い器でした。 額賀章夫さんの黒掛分けのめし碗。艶やかで深いオリーブ色が隠れているような黒の器で内側には黄みがかった白になっています。 出会って育てていくうちに新しい発見や変化が生まれるのは器も夫婦の関係も似たようなもの。一番近しいからこそ大切に丁寧に寄り添っていきたいものです。 ヒビの入ってしまった以前のめし碗は自分で金継ぎをしてみたい。いいワークショップがあるといいなあ。 *MESHIWAN 贈る器 17名の作家さんのめし碗が500点以上並びます。めし碗が欲しいなあと思っている人にはとてもよい展示だと思います。 15日は祥見さんのお話も聞けるようです。http://www.souvenirfromtokyo.jp/
by midori0524
| 2012-04-13 12:54
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