日々の暮らしの覚え書き。
by midori0524
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おとなの味
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この連休は新しい本と一緒に大好きな本を何冊か読み返す。




何度も何度も繰り返しページをめくる本のひとつが平松洋子さんのエッセイ。
はじめて読んだ彼女の本は「平松洋子の台所」
もう10年近く経つのにいつまでも色あせる事なく
むしろ、自分も年齢を重ね、
日々の生活の中にしっかりと軸を置き始めたら
彼女の言葉により強く共鳴するようになった。


特に好きなのは「おとなの味」という本。
ただしくは、この本のまえがきにあたる「わたしの味」という文章が大好きなのだ。

当たり前の日常の中にある、ほんの些細な風景が
五感を通して映し出されるとこんなにも美しい光を放つのか、と
ひどく驚き、感動を覚える。
そして、その光が自分の中にも既にあることに気づき
しっとりと重なってゆくのがとても心地よい。


  昼寝から覚めると、かならずつめたい麦茶を飲んだ。
  コップに氷を二つ三つ、そこに薬缶で似だした麦茶を
  母が注いでくれると周囲がみっしりと水滴をまとう。
  しばらくがまんしてから指を当て、きゅっとこすって
  透明な窓をつくる。それが麦茶を飲み干すまえの決めごとだった。



彼女の日常に漂うしあわせな時間。






by midori0524 | 2011-01-10 23:57 | 本&映画&アート | Trackback
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